放射線技術科

放射線技術科について

私たちは日常生活の中で、いろいろなものから放射線を受けて暮らしています。放射線は目には見えず、害のある怖いものであるという印象を持っている方も多いと思いますが、適正な量を適正に使用することで有益に利用することができます。具体的な数値でいうと、一度に100ミリシーベルト以下の放射線を体に受けた場合、放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠がないとされています。各検査で使用する放射線は100ミリシーベルトと比較すると小さく、診療放射線技師は放射線を適正に管理し、適正に使用することで皆さんにとって有益なものになるよう努めています。

放射線影響研究所(外部サイト)
放射線医学総合研究所(放射線被ばくの早見図)

放射線技術科では、主な業務として

  1. 放射線や放射性物質、強力な磁石等を用いて体内の様子を画像として提供すること(画像診断)
  2. 放射線を体に当てて、がんなどの治療をおこなうこと(放射線治療)

を行っています。画像診断は、体の内部の状態を切り開くことなく観察することができ、病気を探すことや病気の治療計画をたてることなど様々な場面で使用される、現在なくてはならない検査の一つとなっています。放射線治療は、強いエネルギーの放射線を体に当て病気を治療しますが、治療自体に痛み等を伴うことはなく、がんに対しては手術や抗がん剤と並んで有用な治療とされています。

各種検査について

X線撮影検査

一般的なレントゲン検査のことで、X線が物質を透過する特徴を利用して胸部や腹部、骨などを画像化する検査です。

骨塩定量検査

微量のX線を照射し、透過したX線から骨密度を測定する検査です。

マンモグラフィー検査

X線撮影検査と同様ですが、乳房専用の機能・特性を持ったものです。圧迫することで小さい病変を探しやすくなり、被ばく線量を低減します。

CT撮影検査

X線を身体の周りで回転させながら出し、収集したデータをコンピュータで計算することにより、様々な方向からの画像や3D画像をつくることができます。短時間で広い範囲を画像にすることができます。

MRI撮影検査

X線を使用せず、磁石の力を使って様々な方向からの画像を撮影する事が出来ます。X線を使用しませんが、CTと比較すると撮影時間は長く、検査中は大きな音がします。

RI検査

体の中に放射線を出す薬(検査をする部分に多く集まるように作られたもの)を少量注射で入れて、体から出てきた放射線を撮影しコンピュータを使って画像化する検査です。体の中に入った放射線を出す薬は、時間がたつと尿や便として体外に排泄されます。

X線TV検査

弱いX線を連続的に出し続けることで、動画で目的の部分をリアルタイムに観察することができます。バリウム検査など。

血管撮影検査

X線TVと同様、動画で目的の部分をリアルタイムに観察することができます。
脳・心臓・肝臓等の血管に細い管(カテーテル)を入れ、造影剤を注入することで、血管を動画で撮影し血管内治療(IVR)を行います。

放射線治療

強いエネルギーの放射線を、体の外から病気になっている部分にあてて治療を行います。正常細胞のダメージを最小限にするため、いろいろな方向から放射線を当てたり、強さを変えたり工夫した治療計画を立てています。