臨床工学技術科

臨床工学技術科の紹介

当院の臨床工学技術科(CEセンター)は、2003年に「院内にある医療機器の安全で効率的な運用管理」を目的とし開設されました。現在は、4名の臨床工学技士にて医療機器の保守管理と生命維持管理装置に関する臨床技術提供を行っています。また、圏域病院である県立軽米病院・県立一戸病院へは業務応援を定期的に行っています。2015年より、救急患者対応のため待機体制を導入し迅速な対応に努めています。

CEセンターの基本指針

  1. 臨床現場において臨床工学関連の技術サービスの水準を均一にし、質の高い医療サービスを提供します。
  2. 機器の故障、誤操作による事故発生の防止に努めます。
  3. 医療機器の一括管理の推進による過剰設備の防止に努めます。
  4. ME機器利用者に対する技術教育を行い院内の技術向上に努めます。

臨床工学技士とは?

病院の中には医師や看護師の他に、レントゲン・CT・MRIなどを扱う診療放射線技師、血液や細菌検査・心電図や脳波などの検査を行う臨床検査技師、リハビリテーションを行う理学療法士が働いています。
ここでご案内する『臨床工学技士』も病院で働く医療技術者です。医師以外の診療補助に従事する看護師や各種の医療技術者のことをメディカルスタッフと呼んでいます。
臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。 今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。
臨床工学技士の制度が出来たのは比較的新しく、1987年に制定されました。臨床工学技士になるには定められた学校を卒業し国家試験を受ける必要があります。

※公益社団法人 日本臨床工学技士会HPより抜粋

業務内容

  • 呼吸治療業務
    人工呼吸器の使用中点検・回路交換、トラブル対応を行っています。また、陽・陰圧体外式人工呼吸器(RTX)、気道粘膜除去装置(カフアシスト)を用いた排痰管理、睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者管理などを行っています。

  • 血液浄化業務
    透析室は2床で、入院中の透析患者管理のみで外来での維持透析は行っていません。その他の業務として、持続緩徐式血液ろ過(CHDF)、白血球除去療法(LCAP)、胸・腹水濾過濃縮再静注法(CART)などを行っています。

  • 心血管カテーテル業務
    心臓カテーテル検査(CAG)及び治療(PCI)、下肢の血管内治療(EVT)に携わっており、ポリグラフの操作・計測、血管内エコー(IVUS)の操作、物品管理などを行っています。

  • ペースメーカー/ICD業務
    ペースメーカー植込み対応、外来での定期的なペースメーカーチェックや、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)のチェックを行っています。また、2016年より遠隔モニタリングシステムを導入しています。

  • 集中治療業務
    経皮的心肺補助装置(PCPS)、大動脈バルーンパンピング装置(IABP)、血液浄化装置など、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行っています。
  • 医療機器管理業務
    医療機器管理システムを用いて、輸液ポンプやシリンジポンプをはじめ院内で使用される医療機器を中央管理しており、医療機器の貸出・返却、保守点検、修理を行っています。

認定士資格
呼吸療法認定士 1名
透析技術認定士 1名
DMAT(業務調整員) 1名
認定医療機器管理関連臨床工学技士 2名