二戸病院看護科

総看護師長あいさつ

ようこそ、岩手県立二戸病院看護科ホームページへ

当院は、岩手県北部に位置している自然豊かな地域です。
県北部唯一の一般急性期病院で、沿岸の久慈圏域を含めた広域の周産期センターの役割も担っています。患者搬送ヘリポートも完備され、高度救命救急センターや岩手県立中央病院との連携を図りながら救命医療に携わっています。患者さんが住み慣れた地域で生活を続けられるよう、退院支援や療養支援にも力を入れております。

私たち看護科は、『一人ひとりを大切にし、思いやりのある看護を目ざします』という理念のもと、患者や地域のニーズに沿った看護の提供に努めております。そして、働く私達自身も仲間を大切にしながら互いに信頼し合い、専門性を発揮できること、やりがいを持って働き続けられる職場づくりをこれからも心がけて参ります。

看護師長
総看護師長:遠藤 和江

看護科理念・基本方針

看護科理念

一人ひとりを大切にし、思いやりのある看護を目指します。

基本方針

  1. Hospitality精神を大切に、安全であたたかい療養環境を提供します
  2. 地域と連携し、退院後の療養を支援します
  3. 自律的に職務に取り組み、専門職として自己研鑽に努めます
  4. ワークライフバランスの実現により、働きやすい職場づくりに努めます
  5. 一人ひとりがコスト意識を持ち、経営に参画します

看護提供方式 PNS(Partnership Nursing System)について

受け持ち看護風景安全で質の高い看護の提供を目的に、2人の看護師が良きパートナーとして対等な立場で互いの特性を活かし、相互に補完し合って毎日の看護ケアを始めとし、委員会活動など1年を通じて活動できるような看護提供方式をとっています。

患者さんの入院から退院まで、一人の看護師が受け持ち看護師となり責任を持って担当し、不在のときは別の看護師が担当します。

患者さん・ご家族の皆さまと相談しながら、療養生活についての計画を立て看護を実践しています。

部署の紹介

2病棟

産婦人科・小児科・脳神経外科・泌尿器科・放射線科

県北地域周産期母子医療センターとして、岩手県北および青森県南地域の妊産婦を受け入れています。
特に岩手県立久慈病院とは、ハイリスク妊婦の受け入れや緊急帝王切開術がいつでも行なえるように連携しています。
周産期管理として、新生児蘇生法専門コースの資格取得推進とアドバンス助産師の育成・配置を充実させています。
脳神経外科は、早期からリハビリを開始し、医師・看護師・理学療法士・言語療法士などの多職種と連携しています。
泌尿器科は、がんの診断から終末期ケア等すべてのステージの患者さんの心に寄り添った看護を目的に、緩和ケアを行なっています。

3西病棟

外科・脳神経内科・整形外科

外科は、消化器系の手術や化学療法・ターミナル期にある患者さんの緩和ケアを行なっています。患者さん個々に配慮した細やかな看護を心掛けています。
脳神経内科は、脳梗塞の急性期・神経疾患・リハビリ期等の看護を行っています。高齢者や疾患の特性から認知力が低下している患者さんも多く、安全で効果的なリハビリや看護の提供に努めています。
整形外科は、骨・関節・筋肉神経疾患患者さんの看護を行っています。術後は安心して自宅へ戻れるように地域連携パスを運用し、リハビリを継続しています。

4西病棟

循環器内科・消化器内科・眼科・結核病床

循環器内科は、急性心筋梗塞や重症の狭心症などの重症度の高い患者さんが多く、心臓カテーテル検査・冠動脈治療などの治療や緊急処置を行っています。
消化器内科は胆のう胆管炎・膵炎・肝炎・胃腸炎など炎症性疾患や結石症・腸閉塞・ポリープ・糖尿病患者が多く、若年から高齢までの年齢層の広い患者さんが入院しています。悪性腫瘍患者の内視鏡的手術や化学療法の看護・ターミナル期にある患者さんの緩和ケアも行なっています。
在宅療養の継続、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の推進とともにターミナルケアの充実に取り組んでいます。

4東病棟

地域包括ケア病棟(全科対応)

急性期後症状が安定し退院に不安がある患者さんに対して、治療を継続しながら在宅療養支援を行っています。
患者さんやご家族の希望を把握し、一人ひとりに応じたリハビリやカンファレンスを行いながら、退院後の療養生活への不安が最小限になるよう支援をしています。
患者さんが安全・安楽な入院生活が送れることを第一に考え、多職種と協働して心のこもった看護を心がけています。

手術室

手術件数は、年間約1200件で主に消化器外科・乳腺外科・整形外科・脳外科・産婦人科・泌尿器・眼科・循環器の手術を行っています。夜間・休日は待機制をとり、緊急手術に対応しています。
患者さんが安全・安楽に手術を受けていただけるよう、術前・術後訪問では手術に対する緊張や不安の軽減を図る方策を一緒に考えています。

外来

外来の目標を「患者さんに寄り添い、安全であたたかい看護を心がけます」と掲げ、患者さん・ご家族の方が住み慣れた地域で、安心して療養生活を送れるよう、多職種と連携しながら生活指導や困っていることの相談対応を行い、在宅療養支援に努めています。
消化器外来では、在宅ホスピス訪問診療を行い、「その人らしさ」を尊重した関わりを大切にしています。
化学療法室では患者さんとゆっくり関わる時間を設け、安心して治療が受けられるよう支援しています。
救急は岩手県北、及び青森県南部地域の2次救急を担っており、ドクターヘリも受入れています。

看護外来について

  診察日 時間
助産師外来 下部【助産師外来のお知らせ】を参照ください
ストーマ外来 月~金 外来受診日、時間に合わせて
フットケア外来 火 水 木 午後1時から

ストーマ外来

オストメイト(人工肛門、人工膀胱を設置された方)が、日常生活を安心して、快適な生活が送れるように、生活の変化に応じたケア・皮膚トラブルの問題解決・新しい装具の情報提供・生活指導等を行っています。他に褥瘡(床ずれ)のケア方法や予防について、失禁やスキントラブルについても相談や支援を行っています。
お困りのことがありましたら通院している外来窓口、相談窓口でお気軽にお問合せ下さい。

フットケア外来

フットケアを行うことにより糖尿病患者さんの足病変の発症予防と、早期発見・早期治療に取り組んでいます。ご心配なことがありましたら、当院消化器内科外来にてご相談ください。

助産師外来

助産師外来のお知らせ

糖尿病教室・糖尿病週間行事

新型コロナウイルス感染症が蔓延し、糖尿病教室は見合わせている状況ですが、毎年11月には、糖尿病週間行事として、1階のホスピタルストリートで血糖測定・栄養相談・フットケア相談を行っています。

専門認定看護師について

専門認定看護師とは、特定の看護分野において5年以上の実践経験と教育を納め、認定看護師審査に合格した看護師です。熟練した看護技術と知識を用いて患者さんへのケアと看護師への相談、教育を通じて看護の質向上を図るために活動しています。

小児看護専門看護師(寺口恵)

小児看護とは、あらゆるお子さんとその家族に対して、最善の利益が守られるように成長・発達を 見据えた看護を提供します。
病気や障害をもつお子さんだけでなく、そのきょうだいであるお子さん、親や家族が病気という境遇に あるお子さんが、地域や社会で自分らしく生活できることが大切です。
育児に関する悩み、 お子さんの成長や発達に関することもご気軽にご相談ください。お待ちしております。

皮膚・排泄ケア認定看護師(小笠原春美)

皮膚・排泄ケアとは、創傷(きず)、褥瘡(じょくそう:床ずれともいわれています)、ストーマ(人工肛門、人工膀胱)、失禁など排泄ケアに関わり、スキンケアを専門としています。
現在は主に病院内で、褥瘡対策チーム、栄養サポートチームの一員として活動しています。
外来ではストーマ造設後も不安なく日常生活が送れるように支援し、褥瘡のある患者さんへも継続した支援を行っています。
今、何か困っていることや気になることがありましたら、外来受診時や電話でもお気軽にご相談ください。

感染管理認定看護師(鈴木直子・外舘善裕)

感染管理認定看護師は、専門的な知識と技術を用いて、患者さん・来訪者・医療従事者・施設・環境を対象に、感染に対するリスクを最小限に抑えるために、正しく効率的な感染管理を計画・実践・評価し、提供するサービスの質の向上を図るといった重要な役割を担っています。直接ケアに携わる事はありませんが、多職種と協働しながら、医療関連感染の予防と管理を推進するために、自らの立場で皆様に貢献出来るように努力しています。
皆様が安心して岩手県立二戸病院を利用して頂ける様に、日々の活動を進めています。

緩和ケア認定看護師(田口真理子)

緩和ケアとは、痛みなどの体の苦痛・気持ちのつらさ・生活上の不安など様々な問題に対応し、患者さんとそのご家族が病気を抱えながらも最期まで自分らしい生活を送ることが出来るように支えていくケアです。体や気持ちのつらさ、病気を抱えながら生活していく上での不安や悩みを、患者さんやそのご家族のお話しを伺いながら、問題解決のお手伝いをさせていただきます。
困っている事、気がかりな事がございましたら、「カシオペアがんなんでも相談室」まで気軽にご相談ください。

新生児集中ケア認定看護師(吉崎純子)

新生児集中ケア認定看護師は、主に出生直後から生後1週間までの新生児の看護を行います。具体的には「出生直後の新生児蘇生法に沿った蘇生」と「早産や低体重児で生まれた赤ちゃんや具合が悪い赤ちゃんの専門的ケア」です。
何番目のお子さんであっても、親御さんにとってそのお子様さまは初めてになります。子育てが不安なくスタートできるようにお手伝いさせていただきます。 どんな小さなことでもご遠慮なくご相談ください。

糖尿病認定看護師(君成田大)

糖尿病を持つ患者さんは、治療と共に仕事や学業などの社会的役割・家族内の役割を持ちながら、食事や運動・ストレスへの対応や睡眠の確保といった日々の生活調整を行っていく必要があります。患者さんが生活習慣を振り返り、生活に取り入れられることやうまく出来ないことはどこが難しいのかを一緒に考え支援していきます。
現在は、病棟看護師長としての役割を主としていますが、患者さんと一緒に治療や生活調整を考えていける看護師の育成や地域の方々への啓発活動を行っていきます。

教育計画

岩手県立病院キャリア開発ガイドラインに基づき、個々のキャリア実現に向けて研修を企画・運営しています。継続教育体系は医療局研修、院外研修、院内研修(集合研修・OJT)に分けられ、院内研修はクリニカルラダーごとの研修や、全職員対象の専門研修等多様な研修を企画しています。

区分 項目 研修目標 研修内容
新採用者・
中途採用者
オリエンテーション 1.当院看護科の概要を理解する 1.看護科理念・基本方針・重点取り組み事項
2.看護科運営組織体制・会議及び委員会
3.看護業務基準・看護倫理
4.教育理念・キャリア開発プログラム
5.看護科自治会 他
レベルⅠ 担当看護師としての能力を身につける
(基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する)
 
新人看護職員
関連研修
1.社会人組織人としての自覚を持ち、看護者として責任のある行動ができる
2.看護技術を安全・確実に実践できる
3.看護基準・手順に基づいて部分的に指導を受けながら日常の看護が実践できる
4.看護に必要な知識について主体的に学習できる
5.自己理解を深め人間関係力を育むことができる
1.圏域新採用技術研修(圏域病院合同)
(1)医療安全・感染防止技術・採血点滴静脈内注射の技術
(2)褥瘡予防・創傷管理・スキンケア・ポジショニングの実際
(3)呼吸・循環を整える技術 呼吸管理に関する技術
2.シャドウイング研修
3.院内集合研修(基礎看護技術・多重課題・リフレッシュ研修)
4.フレッシュパートナー研修
5.クリニカルコーチ研修
6.育成会議
キャリア別 レベルⅡ 担当看護師として自立し、受け持ち看護師を目指す
(標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する
受け持ち患者の看護過程の展開
1.ケースレポートの書き方
2.看護理論の活用
3.報告会
レベルⅢ 受け持ち看護師として自立し、役割モデルを目指す
(ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する)
受け持ち患者の個別的な看護過程の展開
1.これからの受け持ち看護師としての役割
2.退院支援
3.緩和ケアチームの活用
4.他施設実地研修
5.報告会
レベルⅣ 部署において看護の立場でリーダーシップを発揮できる
(幅広い視野で予測的判断を持ち看護を実践する)
幅広い視野で予測的判断を持った看護展開の実践
1.看護実践(看護の核となる4つの力の習得)
2.看護実践報告会
レベルⅤ 医療チームにおいて、看護の立場でリーダーシップを発揮できる(より複雑な状況においてケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する) より複雑な状況にある患者のニーズに対して多職種と連携しリーダーシップを発揮して看護を実践する
1.看護実践(看護の核となる4つの力の習得)
2.看護実践報告会
全体研修 1.今年度の重点取り組み事項を理解する
2.自己のキャリア開発について思考し、主体的に研修に取り組む
1.総看護師長講話
2.看護科年間研修計画について
3.認知症看護
4.看護倫理
専門研修 1.静脈注射の実践能力を高め安全な静脈注射の実施及び指導ができる 静脈注射プログラム研修
管理研修 マネジメントラダーに沿った目標設定 1.看護師長研修(月1回集合研修)
2.看護師長補佐研修 看護補助者育成
3.主任看護師研修 PNSの推進
看護補助者研修 1.病院職員・職業人としての責任と職務がわかる
2.接遇、守秘義務を理解し実施できる
3.医療安全・感染防止対策が理解でき実施できる
4.看護補助者業務についての知識・技術を高める
1.総看護師長講話
2.褥瘡予防
3.医療安全
4.感染防止
5.口腔ケア

新人看護職員支援体制

PNSとチーム支援型体制をとっています。 フレッシュパートナーが精神面を、クリニカルコーチが看護技術などに責任を持ち指導する体制でサポートしています。

実習の受け入れについて

岩手県立二戸高等看護学院等の実習施設となっております。看護学生の実習受け入れについてご理解、ご協力をお願いいたします。

看護体験の受け入れについて

看護協会の企画に協力し、年2回ふれあい看護体験を開催しています。他に看護学生の夏休みを利用したサマーセミナーを受け入れています。

インターンシップは随時受け入れております。事前申し込みが必要となりますので、下記までご連絡ください。

<インターンシップ申込>
二戸病院看護科
教育専従看護師
電話:0195-23-2191 内線:5121
Mail:nnh-kanintashippu@pref.iwate.jp